きみと歩んだ軌跡


「ど、どうもありがとう。」


麻尋の精いっぱいの笑顔を作る。


「ん。」


そう言うと、自分の席に戻っていった。


麻尋はその様子を見ながら、自分の頬に手を当てる。


「......笑顔、ぎこちなかった?」


「うん。とっても。」