麻尋が施設で暮らしているということは知っていたが、どこの施設かは覚えてなかった。


「えっ......!」


麻尋のページ。住所の所を見た瞬間、瀬上は言葉を失った。


「え、どうしたのよ... 。あっ!」


牧野も覗きこむようにすると、声がもれた。


瀬上は住所の一点を見つめながら動かない。


「これ......。陽人がいた施設じゃない。」