きみと歩んだ軌跡


「それに、お家も児童養護施設だっていうし、心配なのよね...。陽人、麻尋ちゃんのことお願いよ?」


「えっ、あぁ。もちろん。」


つい考えごとでぼぅっとしてたら、返事が遅れた。


瀬上は、机から生徒の個人情報がかかれたファイルを出すと、麻尋のページを開く。


......施設は、どこの施設だ。