きみと歩んだ軌跡


「優しい...?」


思わず、口に出てしまう。


そんなこと、言われたこともない。


ほめられたことなんて... 。


あっ...... !!


『優しいんだね、麻尋は。』


びりびりっと体に衝撃が走り、幼い頃の記憶がよみがえった気がした。


なつかしい声に、なつかしい時間... 。


あれは、いつだっけ... 。