「大丈夫なの、足。」 鈴菜は苦笑しながらうなずいた。 保健室の時計の針は、ぴったり8時30分をさしている。今ごろ、出席をとっているところだろうか。 「はい、保健室の牧野です。... ええっ!?そこの担任あんたなの?......はいはい、わかったわよ。まあ、それなら話が早いわ。今、おたくのクラスの河原さんと加藤さんが来てるのよ。...... うん。わかった。」 いきなり声が高くなり、突然の口調の変わりように、ふたりは目を丸くし牧野をじっと見つめた。