「...麻尋。言って良いことと、悪いことがあるだろ。」
しばらく時間がたって言われたのは、まるで小学生が言われるかのようなこと。
麻尋はポカンとして、顔をしかめた。
...なにが?なんで、いま、叩かれた?
そんな麻尋を見てか、ため息をつくと、隣にいた警察官に言う。
「...やはり、僕があずかります。もちろん、きちんと責任もちますので。」
...は?
それが、麻尋の最初に浮かんだ言葉。
どういうことだ。
頬を叩いて怒ったと思ったら、あずかる?
ふつう、嫌がるだろ。
すると、後ろにいた咲良が、麻尋の手をぎゅっと握った。
「...だめ。おねーちゃんはわたさないから。」
さっきとはうって変わって、怖い声だ。
その視線は、瀬上の方にいっている。

