なんで、迎えにこられてるのか。


なんで、こんなにあたしのことでさわがれているのか。



...わからない。

こんなあたしに、なにがあるの?



事情聴取、だけでしょ。

目的はそれだけでしょ。

それが終わったら、あたしはどうなってもいいんでしょ。


わかってる。どうせ、まわりの人なんか他人なんだから。




ため息をつくと、立ち上がった。


瀬上の方をじっと見る。





「あたし、ここにいます。」



乾いた口調。無表情。



「なんで?やっぱみんなと一緒がいい?」



それでも瀬上は優しく言った。