「麻尋ちゃんっ!!」




「ここにいましたー!」





勢いよくドアが開けられて、入ってきたのは警察官の人だった。


麻尋たちは後ずさりする。


そして、もうひとり、入ってきた人。




「...麻尋。」


そっとつぶやかれた名前。


麻尋は思わず、声をあげた。



「っ...瀬上先生?」



そこには、仕事のスーツのままの姿があった。


肩を上下して息をしている。


麻尋は驚いて、身動きが出来なかった。