「そうだけど。」
「ええっ!」
咲良は後ずさりして、まるで変なものを見るような目で見てきた。
「おねーちゃん、今まであんだけ先生を嫌ってたじゃん...」
床に座った。
咲良たちも座る。うしろから、拓実や優衣も来た。
引き取ってもらった、というよりは引き取られた、という方。
「べつに...あたしが知らないうちに引き取られてただけだって。」
じゃれつく拓実と優衣の頭をそっとなでた。
咲良は困惑の顔がぬけない。
「そ、そーなの...?
でもさ...おねーちゃん、それで今は一緒にくらしてるわけでしょ?嫌じゃないの?
今までのおねーちゃんからして、考えられないことでしょ...」

