「あたしは、鈴菜の気持ちわかるよ。...... 足のことは、聞きたくなったらきく...。」
そう言うと、また歩き始めた。
...あたし、なに気遣ってるんだろ。
きょとんとしている鈴菜は、ふわっと微笑むと、松葉杖で駆け足で麻尋についてきた。
3年の教室に行くには、昇降口横にある階段を4階まで上がらなくてはいけない。
麻尋は、ふぅとため息をつきながら上り始めた。
少し上っていくと、後ろから声がした。
「麻尋ちゃん。... ごめん、少し待ってくれない?」
手すりに体を寄りかからせて、息を整えている鈴菜が目に入った。
「...苦しいの?」
こくっとうなずき、苦しそうな笑った。
「ほんとは朝から足の調子悪くて。」
麻尋は、鈴菜に近づくと、腕をつかみ起き上がらせる。

