「...ずいぶん勇気があることで。ほんと、お前は昔から生意気だよな。」


そう。ここは昔からいる。小さい頃から。

でも、そのときからあいつはいた。最初は普通の職員だったけど、みっちゃんが出ていった、ちょうどその年。施設長になった。


平気で暴力をふるう。子どもの面倒なんて、みない。生活も苦しくさせている。


......そんなあいつが、あたしは許せない。


そこからは、もうめちゃくちゃだった。

叩かれ、やり返し、また叩かれ。

一向に終わらない、無限ループ。


「うわっ...!いっ... !!」


不意に背中を叩かれ、その場に倒れこんだ。