バッと振り返ると、そこにはヨロヨロの部屋着を着、コンビニ袋をぶらげた施設長の姿。
こちらを乾いた笑いで見下ろしている。
「...ゲッ、あいつ酒もってんぞ。」
そう。涼太の言う通り。
あのコンビニ袋のなかには、いくつかのビール。
優衣と拓実は部屋の端に隠れ、麻尋は咲良と涼太を守るように前に出る。
「ふっ。なにそれ、まるで俺が悪者みたいじゃん?」
そう笑う施設長に歯向かう麻尋。
「実際そうでしょ?あんたはこの施設で職員としてあるまじき行為をしてるんだから。」
ギロリとにらんだその目は、冷たいオーラを放っている。

