きみと歩んだ軌跡



久々に顔が思い浮かんで、おもわず笑みがこぼれる。


「...そうだよね。でも、みっちゃんあのあと遠くの施設に異動したって聞くし...。」


「やっぱりむずかしいかな...。」


だからと言って、他のまわりの大人に言うのはできない。

そんなこと言ったら、この施設が問題視されると施設長が言っていた。

............今回みたいに。


本だって、学校に必要な文房具だって、思うようには買えない。

ここにある本や遊び道具やいろいろな物は、すべてみっちゃんがいた頃に買ってもらった物。



「......でも、このままじゃ俺らどうなるんだよ。ずっとこのままなのか...?」


涼太がそうつぶやいた瞬間。


「おやおや。みんな仲良くお食事かい?」


...最悪の悪魔の声が聞こえてきた。