「「「いただきまーす。」」」
久々に、5人そろって食べる夕ご飯は、なんだか味気なかった。
咲良は目を真っ赤にはらしているし、涼太は暗い顔をしている。
元気にご飯を食べているのは、優衣と拓実くらいだった。
そして、また今日もご飯が少ない。
お米にお味噌のお椀に入れたシチューのみ。
......食費が足りない。
「...ねぇ、おねーちゃん。」
鼻をすすりながら言う。
「みっちゃんに来てもらえないかな...?ほら、ご飯だってたりない、る。このままだと、さすがに...。」
“みっちゃん" 。それは、前までこの施設にいた、施設の先生だ。
30代になったばかりくらいの、女の先生。優しくて、その先生がいるまでは、この施設も、ちゃんと“施設" として運営されてた。

