「ねぇ、おねーちゃん。ダメだよ...。おねーちゃんだけが暴力受けるなんて!それに、どうなるかわからないよ?!」
その言葉を聞いて、ようやく意味が理解できたのか、涼太も血相を変えた。
「ダメだろ!!そんなことやめろ!...ねーちゃんが、こわれちゃう...!」
それでも麻尋は首を振った。
「ううん。もとはといえば、あたしがバラしちゃったんだし。... いちばん年上の、あたしが守んないとね?」
弱々しくほほえんで見せる麻尋。
でも、咲良の瞳には、大粒の涙があった。
「なんで... なんで...!なんで暴力く...?わたしたち、なにも... なにもしてないのにね?」
そう言うと、泣き崩れてしまった。
麻尋は、そっと咲良と涼太をだきしめる。
「...うん。だから、ふたりはお互いを守って。あと、優衣と拓実を守ってて。」
泣きながらうなずくふたりに、頭をなでた。

