しばらく、無我夢中に走り続けた。 普段なら、落ち着くこの草木のにおいも、今日だけはなにも感じなかった。 ただ、家に向かって走るだけ。 息が苦しくても、はやく家につかなきゃ。 「ただいまっ... 。優衣!拓実!?」 玄関のドアを開けると、真っ先にリビングに向かった。 ......どうか、みんな無事でいますように。