それから瀬上は、麻尋の回復を待つと同時に、施設へ連絡した。 もちろん、練習中のケガのことで。 タイミングがあれば、さりげなくあざのとこも話せれば、と思っていた。 6時を回った職員室。 自分の席に着き、電話機を握りしめる。 「......よし。」