「ちょっと待ってて。これ洗ってきちゃうから。」 手の甲を見せながら苦笑いする。 瀬上の手や袖には、たくさんの絵の具がついていた。 ...たぶん、パネルの色付けを手伝ったのだろう。 “ジャージでよかった″ なんて言いながら、手洗い場で洗っている。 すこしすると、手をタオルで拭きながら戻ってきた。 「ごめんごめん。それで?話ってなに?」