クラス替えなんて、正直どうでもよかった。
麻尋は特にといって仲の良い友達はいないし、友達を作ろうという気もない。それを察してか、まわりもあんまり麻尋に近づく人はいなかった。
しばらく、ボーッと空を見上げていた。雲ひとつない青空。体にあたる春風は、心地よくてうとうとしてしまう。
すると、突然なにか硬いものが、足にコツンとあたった。
正面を見ると、車イスに座った女の子がいた。
「ねぇ、クラス替えの掲示、見に行かないの?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…