初めに優子の部屋へと向かった
優子と茂は寝室が一緒だが、優子は少しの物音では絶対に起きては来ない
「優ちゃーん
ご飯できたよー
優ちゃん起きてー」
体を揺すり布団を剥ぐと優子は丸くなったまま動こうとせずに口だけを動かした
「やだ〜
眠いよ〜
寒い〜
死んじゃうよ〜」
花火は呆れながら丸まっているのを伸ばそうと頑張る
なかなか伸びない優子に苛立ちながら最後はシーツを引っ張りベットから引きずり降ろした
「ひ、ひどいっ!
寝るのもダメだなんて〜
まだもう1時間寝ても大丈夫なのに〜」
そう言うと花火も負けじと
「いつもそう言うじゃないですか〜
仕事1時間も寝てたら仕事遅れますよ〜
それに、今日から学校ですから」
優子は仕方なさ気に起き上がった
「花火ちゃんを見送るか…」
それを聞き花火は呆れながら部屋を出てタカの部屋へと向かった

