昼休みになり、裏庭に1人で行くことになった花火は携帯でニュースを読んでいた
2年ほど前のもので、田舎の方の放火事件だった
家族3人の家に火がついて両親は即死、息子は未だに意識不明の重体と書いてある
犯人は捕まっている
とも書かれていた
その記事を読み終えて次の記事にいこうとすると向こうから
「おーい!
花火ー
ごめんねー
待ったよね?
ちょっとこいつが行かないってダダこね始めたからさー」
そう言うと後ろにいた黒髪の綺麗な男の子はプイっとそっぽを向いた
それを知ってるのか知らないのか
彩は話を続けた
「こちら、野村真守(のむらまもる)
ほら、挨拶しなさい」
そう言うと真守は小さく
「野村真守
別に友達が欲しいなんて思ってねーし」
そうそっぽを見たままいうと彩が頭を叩いた
「ってめっ!
ふざけやがって!」
そう言う真守をスルーして彩は花火の方を見た
「…花火?
どーしたの??
花火????」
花火はボーッとただボーッと真守を見ていた
彩が何度か呼ぶとハッと目を覚まして笑顔で
「ごめん、なんだっけ??」
そう聞いたすると彩は
「えと、野村真守。
で、
真坪花火
2人とも仲良くなれると思うな
真守は私の幼なじみなの
ちょっと周りから浮いてるから友達になって欲しくって
根は悪い子じゃないの
でも、ちょっとね…」
そう言うと花火は
「大丈夫!
野村くんと仲良く出来る気がする!
彩ちゃんが言うんだから」
そう言い笑顔を見せた

