少ししてタカがご飯を持って花火の部屋に入った
「飯、ここ置くよ?
パソコンしまって」
そう言うと花火は慌ててパソコンを閉じて机をあけた
「ごめんね
ありがとう
タカと優ちゃんはもう食べたの?」
そう聞くとタカは頷き笑顔のまま
「で?
何があったか聞かせてくれよ」
小さい子みたいに目を輝かせて聞いた
花火は迷ったが教えることにした
「野村くんが病室に来たの…
彼は、父親と血が繋がっているからって…
なんだか申し訳なさそうに生きている気がしてね…
でも、きちんと思ってること言えたの…
父親は父親。
野村くんは野村くん…
って、
でも…伝わったかは分かんない
もし、出会いがもう少し違ったら…
友達に…なれたかな?
緑の為に泣いてくれたの…
話をしたこともない人の為に泣いた…
彼、花を持っていたわ
隠しているつもりだったんだろうけど…
綺麗な花を…
それが嬉しくて…嬉しくて……
喜んでたらこんな時間まで調べちゃって…
エヘヘ…
あっ、でもね
もう少しで居場所が分かるの!
父親の方の祖父母と連絡を取ってたんだけど、いくつか絞ったからもう少し!」
と、嬉しそうにいう花火をタカは満面の笑みで見ていた

