「………
緑…………」



いつもいつも、花火は緑の手を握るだけ……



他に出来ることなんて何もなく、無力な自分を責めている…



「緑、私…
明日から学校に行くの…
復帰できるけど、なんだか学校に行かなくてもいい気がしてきてね…

ずっと……
これから先ずっと…
緑が目を覚まさなくても…
ここにいたいな……

ねぇ、緑。
私の声、聞こえてる???
ねぇ、緑……」



沈黙が流れる…
答えのない質問を、ポツポツと言葉にしては涙も流す



『ガラッ』




勢いよく扉が開いた



驚きドアを見るとそこには真守がいた