2ヶ月、家で父親の事をずっと探していた



「ただいま〜」



タカが帰ってきて声を掛けた



「おかー」



花火が答えると隣に座ってパソコンの画面を覗き込んだ



「何か、分かったー?」



そう聞かれて曖昧な返事をしながら手を動かしていた



タカは画面を見ながら



「実家とかわかんないのー??
ばあちゃんじいちゃんに協力してもらえばいいのに」



そう言われて花火は渋い顔で



「それがさー、
なんか、結婚の時に猛反対してたのは父親の両親らしーんだよねー
まぁ、明日から学校だし、今日は早めに終わらせるけどさ」



そう言うとタカは



「てか、お父さん家金持ちなんでしょ?
母方に引き取られるより父方の方が良かったりしてね」



と笑った
それを見て花火はムスッと



「べっつにー
私はどっちでもいいけどー」



そう言った