「たっだいま〜」
優子が家に明るく入るとエプロンを付けた顔の怖い男が立っていた
「ん、」
タカも男に
「早いねー
もう帰ってたんだー」
そう言うと男は頷くだけだった…
花火は目をパチクリさせてタカに
「誰??
おと…お父さんかな???」
そう聞くとタカは笑いながら
「ああ、父さんだ
よく似てるって言われるんだぜ?
似てるかな?」
そう言うと花火は引きつった笑顔でタカの父親を見ながら
「う、うん…
少しね」
と、微笑んでいると優子が
「花火ちゃん無理してるー
あんまり似てないよねー
この子は私似なのよねー
よく見ないと似てるとこはあんまりないのよねー」
それを聞いて苦笑いしながらタカの父親に近づいて
「初めまして、
真坪花火です
タカとは同じクラスで仲良くさせてもらってます」
そう言うと男はギロリと鋭い目を花火に向けて手を前に出し
「ん、
茂だ」
と言われたのでどうしていいのか分からずオロオロしていると優子が笑いながら花火の手を茂の手に付けて握手をさせた
「はい、もう家族みたいなもんなんだから遠慮しなくていいからね
花火ちゃんのしたいようにしていいわよ」
そう微笑んで茂と花火を嬉しそうに優子もタカも見ていた

