「キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」



悲鳴を聞きつけ沢山人が集まった



涼子と花火を取り囲むように集まっていた

先生達が慌てて止めに入った花火は近くにあった掃除用具で涼子を何度も殴った



「やめなさい!
真坪!」



先生が5人でやっと抑えられた

抑えられていてもなお、花火は涼子に向かって叫んだ



「ふざけんな!
お前なんかがそんなに淡々と生きていていい訳がない!
許さない!
お前にわかるか!何もしていないのに殺された人の気持ちが!

緑は今でも苦しんでいる!
緑がこの苦しみを終える時、緑は独りぼっちなんだ!
何もしていなかったのに!
だから私は誓ったんだ!

野村勤の妻も息子も私が消し去ってやる!
お前なんて死んじまえ!」



そう叫ぶと野次馬の中から



「花火!!!!!!」



タカが大きな声で叫んだ



タカを見るなり花火は抵抗をやめてホウキを下に落とした



「花火…
もう、復讐なんて考えないんじゃなかったの……??
どうしてそんな事するの?
どうしてそんな事言うの?

お願いだから誰も傷つけないで、花火も傷つかないで…
もう大丈夫だから落ち着いて」



そう言い先生達の中から出して抱きしめた



すると花火はまた泣き出した



「あの人が!
緑を忘れるって…
旦那が殺した人をまるで関係ないように…
許せなくって…
忘れちゃえばいいのにって……ぅっ!……
言われた時に…
抑えきれなくって……

ごめんなさい……
ごめんなさい!………」



そう謝る花火を見てタカは先生達の方を見て



「花火は…
真坪さんは俺の身内です
真坪さんを制御しきれなかった俺にも責任があります…
いや、俺が責任を取ります!
だから、真坪さんには何も言わないでください!

この子は、誰よりも苦しんでいるから…」



そう言った