リュズさんに助手席のドアを開けてもらい、私は入った。 この時女子の目線が怖かったけど。 いつの時代になっても女子は怖いままだ。 「行くよ」 エンジンをかけると車が浮いた。 朝のことを覚えてくれていたのか低空飛行で飛んでくれた。 車から見える夕焼けの景色。 あの頃とは建物も何もかも違う。 (戻りたい) 涙を堪えて、ただその事を思うだけだった。