「あの、紗綾さん」 名前を呼んだのは一人の男子。 確か障害物リレーに出てた。 「なに?」 「ちょっといいかな」 席を立ち、彼の後について行った。 何か言われるのかな。 こういうのって大体…。 いや、自意識過剰だって自分。 自分にそう言い聞かせてドキドキする心臓を落ち着かせようとした。