みゆ「ふぅ〜ん? 遅れそうなら置いてくればいいのに、そんなに賢治君の事が好きなんだねぇ〜?」


みゆがニヤニヤしながら雪に言ってきた。


雪「だ、だ、誰があんなやつ!! 好きなわけないわよ!」


雪は顔を真っ赤にしながら叫んだ。その瞬間


先生「そこ!うるさいぞ!今は朝のホームルーム中だ、静かにしてろ!」


先生が、みゆと雪に怒鳴った。

2人は、はーい…と頼りなさそうな返事をして黙った。


先生「えー…突然だが転校生を紹介する…と言いたいところだが、時間の都合で少し遅れてくるそうだ。 2時間目の終わり頃に紹介するぞ」


転校生という言葉に、クラスはざわざわし始める。


クラスの女A「転校生?急すぎじゃない?」
クラスの女B「女かな?男かな?どんな子だろう…」
クラスの男C「俺好みの可愛い女がいいなぁ〜♡」
クラスの男D「なんでその転校生は遅れたんだ?」
クラスの女E「さあ?まあ家庭の都合なんじゃない?」


クラスの各々は自分の考えを話し出した。

雪とみゆも話し始めた。


みゆ「転校生かぁ〜、どんな子だろうね?」


みゆが後ろを向いて雪に話しかける


雪「まあ、どんな子でもいいんじゃない?」
雪は興味なさそうに応えた。


みゆ「男の子かなー?とか、かっこいい人かなー?とか考えないの?」


雪「うーん… 興味無いかな? 」


みゆ「もう!つまんないなぁ… あ、そっかぁ〜雪の中では賢治君でいっぱいだもんねぇ〜
他の男の子には興味が無いんだよね〜」


みゆがからかう様な口ぶりで、ニタニタしながら雪に言った。