雪は教室に着き、時計に目を向けた。


雪(あれ?まだ、5分くらい余裕あるな… 全力で走りすぎたかな…)


などと考え、賢治を置いてきた事に罪悪感を感じた。


みゆ「雪、おっはよー! なんだかいつもより早くない? 賢治君はどうしたのよ?一緒じゃないの?」


席に着くなり、みゆが話しかけてきた。


雪「うん、今日は2人とも寝坊しちゃってね…
時間もやばかったから、うちだけきちゃった」


みゆ「ふーん… 賢治君を置いて来るなんて
雪らしくないなー」


雪「別に私らしいとか関係無くない? このまま遅刻になったら、内申にも響くしやばいなーって思っただけよ!」


雪は少し意地になって答えた。


キーンコーンカーンコーン


タイミングよく、朝のホームルームの鐘がなった。