「ん、おいしい。」 蜂蜜レモンの味が口に広がる。 「早く帰れよ。」 そう言うと、実はサッサと教室を出て行った。その背中に、舞はもう一度声をかける。 「ありがとね!」 特別なことをした訳ではない。 それでもいつの間にか普通に話せるようになっていた。 理沙も少しギクシャクするけど話してくれると言っていた。 (やっぱ優しいなぁ…。) 口の中で飴を転がしながら舞は黒板を綺麗にし、教室を出た。