(いや、流石にそれはないか…。) 長考しはじめる舞を理沙は不思議そうな目で見つめる。 「舞?どうしたの?」 「えっ⁉︎いや、何でもない!」 実に好きな人がいるかもしれないなんて理沙に知られる訳にはいかない。 何でもないと誤魔化した。 (聞くことはできないし…。) 「そう?」 「うん、何でもない。それより、もうそろそろ帰ろ?」 何気なく見た時計は、もう学校から言い渡されている外出可能時刻を過ぎようとしていた。 急いで会計をし、店を出た。