ばいばい、大嫌いな人


好きな人からの拒絶がどれほど辛く悲しいことか、舞はよく知っている。
舞の場合は素直になれなかった自分の責任ではある。
それでも、挨拶すら交わさなくなったどころか、当時は目すら合わせようとしなかった。
それがどうしようもなく寂しくて、苦しくて、切なかった。
(…ちょっと、可哀想…。)
本気で好きだったからこそ、本気で悲しんでいるんだろう。
そう思うと、敵ながらザマァみろとは思えなかった。
それは、短く浅はかながら、一度は友情を築いた関係だからだろう。