『話せるようになったんだ!よかった‼︎おめでとう‼︎』 親友として真っ先に浮かばなきゃいけないのは、きっとこんな祝福と喜びの言葉のはずだ。 しかし、舞の感情に真っ先に芽生えたのは、嫉妬だった。 (私の方がずっと前から好きなのに) (話せるなんて羨ましい。) (一緒に笑いあえるなんてズルい) 理沙は何もずるくない。そうとわかっていても、舞の嫉妬心は消えてくれなかった。 (こんな醜い気持ち…いらない…) 溢れそうになる涙を、欠伸をしたフリをして堪え、誤魔化す。