ばいばい、大嫌いな人


しかし、雨で視界が悪いうえにカッパを着ている生徒の中から特定の人物を見つけられるはずもなく、舞は実を見つけることを諦め、クラス替えの用紙が掲示してある昇降口へ足を進めた。

舞は教室に入り、ため息をつきながら指定された席へと腰を下ろす。
(また別のクラスだった…。)
中学に入学してから3年間、舞は実と同じクラスになることはなかった。
実のことを好きだと自覚したのは小学4年生の時、男子にからかわれているのを庇われてからだった。
我ながら単純すぎると思うが、好きになってしまったものは仕方がない。