ばいばい、大嫌いな人


それでも何とか平静さを装う。
「ふーん…。」
思ったより興味のなさそうな声が出たことに安心した舞。
「なんかね、親の都合で引っ越す事になったんだって。」
「ふーん、じゃあ転校するの?」
ブラウスのボタンを止め、リボンを結びながら尋ねる舞。しかし、体は正直だ。
必死に平静を装うが、手に力が入らず、うまく結べなかった。
「いや、卒業してから引っ越すんだって。だから県外受験。」
舞達の住む町はそこそこ開けてはいるが田舎だ。
県外を受ける人は少なくない。