「実くんも卒業したくないの?」 「…したくないー。」 その声が、少し寂しそうに、少し泣きそうに震えていた気がして、舞は実から目を逸らした。 「寂しいじゃん…故郷を離れるってさ…。」 「……うん…。」 目を合わせられず、下を向く。 「お前は…舞は俺がいなくなったら寂しい?」 少し意地悪そうな声で聞いてくる実。 しかし、その表情はわからない。 「…寂しい…と思う…。」 咄嗟に出たのは、本音だった。