ばいばい、大嫌いな人


「なぁ、俺はお前の質問に答えたんだから、お前も俺の質問に答えろよ?」
「えっ…?」
急に言われた言葉に動揺する舞。
「答えろよ?」
実は有無を言わさないような威圧感を出しながら、念を押すように言った。
「し、質問による…。」
逃げ場を作る答え方をした舞。
「ちゃんと答えろよ。舞。」
実はそれに構わずに、舞が最も答えに困るような質問をした。

「お前は好きな奴いないの?」

その質問に、黙り込んだ舞。
新幹線の走行音だけが、乗客の少ない静かな車内に響いた。