ばいばい、大嫌いな人


「…どうなの?」
舞は、そんな実を見ながら問いかける。
「……。」
実は背もたれに預けた体を戻し、舞に向き直り、舞の目を見ながら言った。
「いるって言ったら…どうする?」
「ーーー。」
実の声は、酷く落ち着いていた。
そんな実の真剣な目つきが舞の言葉を詰まらせた。
互いに目を逸らせないまま、じっと見つめ合う2人。
「…どうも、できないよ…。」
震える声で答えた舞。
「…そ、まぁ、いないけど…。」
実はため息をつきながらクレープにかぶり付く。