ばいばい、大嫌いな人


「…好きだから。」
小さな声で答える舞。
「…えー?」
驚いたように目を開く実。
「私の友達が、実くんのことを好きだからー。」
続けて言われた舞の言葉に、さらに目を見開く実。

(ごめん、理沙、利用してごめん…)

実の質問に答えた後、理沙への罪悪感が湧き上がる。
「……その友達、大事?」
「…うん、私にとって、世界で一番、大切な友達ー。」
「ふーん……。」
舞と目をそらし、ベンチの背もたれに体を預けた実。