ばいばい、大嫌いな人


舞は俯きながらクレープを口に運ぶ。
口に広がる甘い味。
それを噛み締め、ゆっくりと飲み込んだ舞。
「……実くんってさ、好きな人…いたりする?」
舞はクレープを飲み込むと、顔を上げ、実の目をまっすぐ見ながら尋ねた。
「……何でそんなこと聞くわけ?」
実も舞の目を見ながら尋ね返す。
「………。」
舞は黙り、考える。
舞の脳裏に、実のことを楽しそうに話す理沙の笑顔が浮かんだ。
(…ごめんね…理沙ー。)