消えることを願い、黒板に書いた文字を消す。 けど、実への思いは残ったままだ。 「どうしたら忘れられるかな…。」 何度も、何度も諦めようとした。 それでも、気がつくと実のことを考えている。 理沙のために諦めようと決めたのにいつまでたっても諦められない。 友達のために諦めると決めたのに、それができない。 そんな自分が嫌で仕方なかった。 「引っ越しなんてしないでよ…。」 舞の胸の中を自分でもよくわからない感情が渦巻いた。