緊張で注意力が低下していた舞は、クラスメイト達とはぐれてしまい、リハーサル室から舞台裏までの単純な道を間違え、迷子になっていた。 「あぁ〜ど、どうしようっ…。」 使い慣れていたはずのホール内が、まるで迷路のように感じられ途方にくれていると。 「おい!バカ!お前もう出番だろ!何してんだよ!」 そう焦ったように怒鳴りながら実が近づいてきた。 「み、実くん、なんで…?」 人がいたことへの安心感で泣きそうになるのをこらえながら舞は実に問いかける。