空と海と大地と…

「大丈夫?」



と聞くと初めはびっくりした彼も、そこから会話が繋がり、だんだん打ち解けてくれた。



彼は
転校してきた理由が父のリストラであること。


前の学校の楽しかったこと。



と、私に話してくれた。



きっと慣れない生活の中で、悩んでいるのだろう。



そして



「いつでも話していいよ。」



と言ってあげた。



すこし馴れ馴れしかったかもしれない。



しかし私には、それくらいしか言えることがなかった。



私はそのうち彼を海(うみ)と呼ぶようになった。



大地に続く男友達になった。