「さいきん体育祭の練習疲れるよね~・・・」 「ああ!体育祭の練習といえばさ、俺海藤と藍原に妙な事頼まれたんだけど・・・」 「ん?なんて?」 帰り道。 人気のない住宅街なのをいい事に、心と手をつないで帰る。 「なんかさ。3年、借り物競争やんじゃん。で、樋口と神崎をくっつけるように仕組んで欲しい、って。俺係りだからさ~」 「え?」 心の動きが止まり、不意に手が離れる。 「?心?」 「・・・だかんね」 「え?」 「絶対に、そんなことしちゃだめだかんねッッ!!!」