笑顔を持たない少女と涙を持たない少年



いつもの誕生日、去年の誕生日と変わったこと。


特にない、いつもと同じはずだ。


いや――違う。


私は今日、奏に、出会った。


それは確かに、去年の誕生日までになかったことで。


今でも頭の中では、奏の笑顔がぐるぐるとめぐっていたから。


そうだ。


奏に出会えたことが、衝撃的過ぎて、きっと食事が喉を通らなかった。