「ね、とりあえず帰ろ」 違う、驚いても、呆れてもいない。 きっと、察してくれたのだろう。 私が自分でもこの状況を把握できていないことを。 夢か現実かの区別すら、できていないことを。 ただでさえ感情の表現が苦手な私だ。 その不器用な感情を向けても受け止めてくれる、りぃだから。 すべてを知っているのは、私自身ではなくて、彼女なのかもしれない。