それは本人の私たちでさえ、自分たちが本当に双子なのかと疑ったこともあるほどで。 笑うことができない私。 幸せそうに笑うりぃ。 性格や見た目じゃない、もうひとつの大きな違いはそこだった。 でも私は、自分とりぃを比べることは、できるだけ避けている。 そうしていないと、自分が寂しい人間に思えてしまいそうだったから。 りぃと私。 双子だけど、正反対。 私は何度か悩みながらも、これまで私なりに生きてきたつもりだし、これからも私なりに生きていくつもりだ。