気がつけば私は、いつも通りの廊下を目の当たりにしていた。 誰もいない廊下。 遠くから聞こえるのは、教師や生徒の声。 外から吹く風が、私の頬を撫でる。 振り返って、今自分のいた場所を見つめてみる。 やっぱりそこに、その部屋はあって。 「…夢じゃなかったのかな」 自分の口からは、無意識にそんな言葉が発されていた。