そして。 「ここのドア、お前が開けたのか?」 また笑顔で、その人が言った。 2メートル程先にいる、見たことのない少年。 よく光を通す、透明感のある焦げ茶色の髪の毛。 肌はどちらかというと白く、背はかなり高く見える。 ここの高校の制服を着ていて、ネクタイを少しゆるく締めていることにちょっとしたラフさを感じた。 この距離から見ても分かる程の、くっきりとした二重まぶたの瞳でただ私を見つめていて。 全てのパーツが整った顔は、“かっこいい”というより“綺麗”という印象を受けた。